こんにちは!
「夫婦心理学の専門家」ひろてぃです!
不倫は「心の殺人」と言われるくらいショックが大きく、恨みや悲しみが伴うものです。
相手を責め続けてしまいたくもなりますし、人によってはGPSをつけたりスマホ覗きをやめられない、という方もいます。
そのお気持ち。とってもよく分かります。
ただ、もしあなたが夫婦仲修復を目指すのであれば、その方法では遠回りしてしまっています。
責める、監視する、制限する、愛させる。
それらのことをしている限り、ほとんどの確率で修復は難しいんです。もしくは、同居していたとしてもギクシャクした関係のままになります。(たまーに修復する人もいるようですが)
でもあなたの目的は、「同居」ではなく、「仲の良い夫婦」ですよね。
なのであれば、今日の記事を読んで、どうしたら相手が不倫をやめるのかの原理原則を学びましょう。
また、不倫だけでなく
- 借金
- 趣味ばかり
- ハードワーク
- 別居
などいわゆる「夫婦問題」を抱えている場合も、この【原理原則】に当てはまります。
ぜひ読んでいってくださいね。
両親の不仲。自身の離婚、再婚で得た経験を通して、「夫婦心理学の専門家」として活動。
「笑顔が絶えない家族を増やす」をミッションに、SNS発信やセミナー講師をしている。
instagramフォロワー23,000人以上。R4.公認心理士取得。延べ15,000 人以上のサポートをしている。
キーワードは「行動の裏の想い」
結論から言うと、
【問題行動はそれ自体をやめさせても意味はない。相手の心の傷を見てあげる】
ということが大切です。
表面的な行動ではなく、その裏の想いを見てあげないと、解決には至りません。
不倫の仕組み
まず不倫が起こる仕組みについて見ていきましょう。
不倫はなぜ起こるのか
ここにあなたとパートナーがいるとします。仲が良いときはその間の結びつき、絆が強い状態です。
そして夫婦仲が悪くなるとその結びつきが弱くなります。
人というのは何かや誰かに、必ず結びつきを求める生き物です。
ですので、あなたとの結びつきが弱くなると、他のものへ結びつきを求めるようになります。
仕事に生きがいや、職場での居心地の良さを感じるときは仕事人間。趣味やそのコミュニティに居心地の良さを見いだせば趣味だけに没頭するように。
否定せずに「ありのままの自分」を受け入れてくれる人を見つければ、その人との結びつきが強くなる。相手が異性で、不貞行為に及んだ場合に不倫という名前がつく。
つまり、不倫が起こったからあなたとパートナーとの結びつきが弱くなったわけではなくて、その逆。
あなたとパートナーの結びつきが弱くなったことが先なんです。
ここが多くの人が勘違いしやすい、とても重要なことなのでぜひ覚えておいてください。
不倫をやめさせると・・・
もう少し詳しく見ていきます。第三者との結びつきが強くなって不倫関係になったとします。
多くの人はこの不倫をやめさせようとパートナーを攻撃したり、その関係を断ち切ろうと行動します。
時には探偵を雇って証拠を突きつけたり、定期的にスマホチェックしたり、言葉でパートナーや第三者を責めます。
そうすると、あなたとパートナーの結びつきは、実はさらに細くなってしまうんですね。
今のパートナーの大切なものは第三者との絆。その大切だったものを断ち切るあなたを「敵」とみなしてしまうんです。
たとえ頭では不貞行為はいけないことと知っていて、その場で不倫をやめたとしても、心では「自分の大切にしているものを攻撃したあなた」に対して敵意を持ってしまうということが多いんです。
そして完全に不倫行為を断ち切ったとします。
会わないし、連絡もとらない。とれないような状態にしたとしても、パートナーの帰りが遅くなったり、スマホをいじっている様子を見ると、
あなたはモヤモヤし続けます。
それはあなた自身が「不倫から解放されていない状態」だから。あなたの心があなたを縛っているんです。
そしてパートナーがすでに不倫をしていないとしても
「お前が不倫なんかするからだ」「お前がいけないんだ」
と今の自分のつらさの原因をパートナーのせいにして責め続けます。
そうした結果、辛くなったパートナーから「離婚」と言うか、自分から離婚を告げる。
もしくは仮面夫婦で何十年も過ごすという未来が待っています。
別居、離婚が起こる仕組み
それでは別居、離婚が起こる仕組みです。
先ほどと同じように、新婚のときや夫婦仲が良いときはあなたとパートナーとの結びつきは強い状態です。
しかしなにかしらのトラブルが起きたり、日々の些細なすれ違いで信頼関係が崩れると結びつきが弱くなります。
そうするとパートナーは、あなたと同じ空間にいるのがつらくなって、外に居場所を求めるようになります。
自宅は居心地が悪い、自由になりたい。そう思って、あなたがいない環境で日々過ごしたいと思うようになります。
それが別居ということになります。
また、それが強まると「婚姻関係すら持ちたくない、関わりたくない」と思うようになります。それが離婚という形になって表れてきます。
様々な問題が起こる仕組み
そして最後に、借金、モラハラ、セックスレスなどが起こる仕組みです。
あなたとパートナーの仲が良いときは、問題はほとんど起こらないことが多いです。
しかし、年数を重ねて日々のすれ違いや衝突が増えてくると結びつきが弱くなります。その結びつきの弱さに反比例するように、さまざまな問題が起きるようになってきます。
モラハラ、暴力:自分の意見を聞いてくれない、認めてくれない相手に対して力でしか訴える方法がわからずその行為に及んでしまう場合。
借金:自分を認めてくれない相手に頼れず、自分で自分を満たそうとした結果、その方法がお金を使うことだった。
セックスレス:愛されていない、自分を愛してくれないと思う人と営みをしようと思えない。自分の体を委ねること、恥ずかしい部分をさらけ出すことができない。心を許せない。
心を満たそうとしたり、自分を守ろうとした結果、様々な問題として現れてきます。
もちろん色んな気質の人がいるので、問題の程度も違いますし、問題が起こり始めるレべルも違います。
世間一般やあなたの中で、「そんな些細なことで」と思うぐらいの原因でも問題が起こったりします。
ただ原則としては、あなたとパートナーの結びつきが弱くなったから問題が起きた。
この順序は必ず、ですので覚えておいてほしいと思います。
どうしていったら結びつきを取り戻せるのか?
夫婦の結びつきを強くしていくためには、「相手から見て”心地良い人 “になること」が重要です。
僕が考える心地良い人とは
- 相手に依存していない
- 自然体で無理をしていない
- 自然な気遣いができる
- 朗らか
- 生き生きしている
- 包容力がある、安心感がある
- 無邪気、純粋さ
などなどの要素がある人かなと思います。
この「心地良い人」になっていくと、自分自身が楽になっていきます。そうすることで自然体になり、相手も一緒にいたいと思える人になっていくんですね。
そのためには、耳タコな「自分軸」と相手を心地良くさせるための「男性心理」が必要になってくるんです。
まとめ
様々な問題は、あなたとの結びつきが弱くなったことで起きている、というお話をしました。
ただ、勘違いしないで欲しいのは、全てあなたが悪いと言っているわけではない、ということです。
夫婦関係にどちらか一方が悪い、ということはあり得ません。いくら傷付いたからといっても、不倫などの行為をすることは、やはり良くないことなのです。
ですが、表面的な行動で善悪をジャッジしては、関係をどうにかすることも難しいのです。
「行動の裏の想い」
そこに目を配って、行動していくことがとっても大切なんですね。
「よし!今日はハッピーだから不倫しよう!」とか「よっしゃ!いい天気だから借金してやるぜ!」という人はおりません。必ず心の傷が、生み出しているんです。
【問題行動はそれ自体をやめさせても意味はない。相手の心の傷を見てあげる】
それが原理原則です。ぜひ覚えておいてくださいね。