武闘派妻がパートナーシップを良くしていくには

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ひろてぃ

こんにちは!
「夫婦心理学の専門家」ひろてぃです!

自立が強い女性、男性性の強い女性のことを、僕は「武闘派妻」と呼んでおります。

この武闘派妻は、自立しているがゆえに、基本的なことは一人で一通りこなせたり、色々なスキル・知識を身につけています。

ゆえに本人が気づかないうちに、非常に高い戦闘力を身につけており、
本人はお花を差し出したつもりでも、知らぬ間にロケットランチャーもしくは機関銃をぶっ放していた、
というパターンも少なくありません。

夫に対しても「えっ?そんなこともできないの?」と思うことも多くありますし、妻側からしたら当たり前だと思うことを言っても、夫から

「俺のプライド傷つけられた」
「お前と一緒にいると男としての自信をなくす」

みたいなことを思われてしまい、知らない間にパートナーシップで問題が起きていた、という事例も多数報告が上がっています。

また、武闘派妻はいわゆる「感謝する」「折れる」「頼る」「甘える」という行為が苦手で、「そんなことするなら切腹した方がマシ!!」と思う人も少なくありません。

ですので、パートナーシップにおいては、夫を敵とみなして対立をしてしまいやすいので、悩むことも多いんです。

そんな武闘派妻が、どのようにして良好なパートナーシップを築いていけるのか、ということを今回はお話ししていこうと思います。

サイト管理人
ひろてぃ

両親の不仲。自身の離婚、再婚で得た経験を通して、「夫婦心理学の専門家」として活動。

「笑顔が絶えない家族を増やす」をミッションに、SNS発信やセミナー講師をしている。

instagramフォロワー23,000人以上。R4.公認心理士取得。延べ15,000 人以上のサポートをしている。

目次

自立の鎧を手放していく

まず武闘派妻とは、自立が強く男性性が強い女性のことです。
そして、この「自立」とは、頼ったり甘えることを禁じて、自分一人で立とうとすることです。

人が成長する上で、必ずこの「自立の時代」は必要で、多くの場合は思春期に迎えます。

社会性を作っていくためには、とても大切なことなんですが、この自立はある問題を引き起こします。

それは

「1人の世界で生き続けること」

依存時代では、誰かに頼ったり甘えて生きてきたのですが、そこで心に傷を負ってしまいます。
そのために、誰かと繋がることを怖れるようになっていきます。

自分で繋がりを切って、自身の感情も抑えこみ、誰かに頼ることを禁じてくるのです。

ただ、パートナーシップって相手と繋がることが目的ですよね。

もちろんお互いに自立した上で、繋がること(相互依存と言います)が大切なんですが、自立が強く進んでいる人というのは、繋がることが、とても苦手なわけです。

お互いに主導権争いをし、「私が正しい!」「俺が正しい!」もしくは「どちらのやり方が効率的か」といったような、正しさ争いをします。

2人とも、主導権を奪われると、またあの苦い思いをした「依存時代」に落ちてしまうと思っているからです。(パワーストラグル期とも言います)

その状態が続くと、最終的には「デッドゾーン期」と呼ばれる時期に突入。

この時期は、お互いが争いに疲れ果て、相手との関係の修復を諦め、ぶつかることすらもやめてしまう時期。お互いを空気のような存在として認識している時期。

仮面夫婦になっている状態、とも言えます。

白旗をあげる

先ほど言った「デッドゾーン」を抜けていくには、今まで武闘派妻がたんまりと着込んできた「心の鎧」を脱がなくてはいけません。

今まで敵だらけだと思っていた世界の真ん中で、鎧を脱いだ自分をさらけ出す必要があるんです。

別の例えをすると、今までメイクをしないと外に出れないと思っていた人が、すっぴんでありのままの自分をさらけ出していく、ということです。

ひろてぃ

どうでしょう?怖い感じします?笑

これまでは、「しっかりしないと」「気遣いできないと」という具合で、
自分のことよりも周りを優先したり、感情を抑え込んできたかもしれません。

ですが、それを解放して、「本来の自分らしさ」をさらけ出していくことが大切です。

人によっては、「本来の自分って?」と思う人もいるでしょうし、「感情を抑え込んできたことすら感じない」という人もいると思います。

そう言った方は、ちょっとずつで良いので「私はどうしたいの?」と常に聞き続けて過ごしてみると良いでしょう。

また、自立の鎧を手放していくためには、後述する「自己受容」は非常に重要です。

「ありのままの私でも大丈夫!」
と思えていないと、鎧は脱げませんもんね。

ここではひとまず、ありのままの自分を受け止めて、それを出していくことが大切なんだ、ということが分かればOKです。

自己受容していく

自立の時代はひたすら頑張ってきた時代です。

・依存のままの自分じゃダメだ
・何もできない自分はダメだ

そんな恐怖から、地獄のブートキャンプを自分に課し、自分を磨き上げていくんです。

「まだ足りない」
「これじゃダメ」
「また失敗した」

そんな風に鬼教官を心に住まわせ、ビシバシ鞭を打っては「それじゃ足りない!もっとください!」と欲しがる自分も共存する、1人SMのような何とも矛盾な状態なわけですね。

でも、そんな頑張りが当たり前になっていると、自分の魅力ってどんどん受け取れなくなっていくんですよね。

頑張って自分が磨き上げたダイヤモンドも、その価値が分かっていないので、ただの石ころにしか見えないわけです。

だから石ころ(自分の魅力)なんか褒められても嬉しくないし、少し嬉しくなっても「こんなことで喜んではいけない」と修行僧のように、さらなる滝行に挑んでいくわけです。

それがパートナーシップに反映されると・・・。

どうなるかお分かりですよね?

  • 相手からの愛情を受け取れない。
  • 心にいる鬼教官で、自分だけじゃなく相手も鞭で叩いてしまう。
  • 自分で自分を満たせないから、愛情の取引や相手への期待を高めてしまう。

そんな風にして、自分や相手と愛で繋がるのが難しくなってしまいます。

だからこそ、自分の価値・魅力をちゃんと受け取っていくこと(自己受容)って大切なんですよね。

  • これまで、あなたが自立をしてきて、周りに与えてきたこと
  • 誰かを助けてきた経験
  • 褒められたこと

それらをちゃんと受け取ったり、認めていくことが大切なんです。

恥ずかしい、申し訳ない気がする

そんな思いも出てくるかもしれませんが、そこは「変わるんだ!」とコミットして取り組んでいくことが大切です。

始めは無理やりでも良いので、頑張って受け入れてみましょう。

感性を大切にした時間を作る

また、鎧を脱ぐための女性性を高めていくためには、意識して感性を大切にした時間を作ることも大切です。

例えば、絵画や音楽などの芸術に触れる時間。自然や花、動物などと触れる時間。波の音を聞いたり、森林浴をする時間。マインドフルネスやヨガなど内観する時間も良いでしょう。

思考的な人達は、「こういう時間があるなら、家事を終わらせといたほうがマシ」とか、
「こんな時間が何になるんだろう」と思ったりします。

いわゆる効率重視になっているわけです。

ただ、こういった一見無駄かと思うことに時間を割くことって、結果として効率良く自立を手放していけるんです。

何も考えず、ただボーっとする時間。
ただ時間に身を委ねて、ありのままを感じる時間。

どうでしょう?

「想像しただけで嫌だ」
「無駄としか思えない」

という人は、効果てきめんかもしれませんね笑

身を委ねていく

武闘派妻は、「委ねる」「任せる」「信頼する」ということが苦手です。
基本、全て自分の範囲内でコントロールしておきたいからです。

自分の予測や期待してないことが起こるのが苦手なわけです。

ただ、パートナーシップというのは「まさか」の連続。予想できないことのオンパレードなわけです。

  • こんなはずじゃなかった。
  • こんな男は私のパートナーとして認められない。
  • 私の人生これでいいはずがない。

そんな想いにさせられることもあれば、その反面
「人生最大の喜びはパートナーシップで得られる」と言われるように、
そもそもがジェットコースターなんですよね。

でも武闘派妻は、その多大なる腕力を発揮しジェットコースターのレールも「ぐぐぐっ」っと自分好みの形に変えようとするわけです。

自分でコントロール出来たり、把握できる範疇じゃないと嫌なんですよね。
その本心には、「自分の思い通りじゃないと怖い」という怖れの気持ちが隠れているのですが・・・)

そのために、パートナーをコントロールしてしまったり、自分の思う形に愛してもらわないと不満だったり。

常識的に、普通は、男だったら。察して行動。

そういう風にして自分の欲しい形の愛情を求めがちです。

ですが、男性はそもそも女性が上手に受け取ってあげることで、満足感を感じる生き物でもあります。

なので、自分の愛情をありのまま受け取ってもらえないことに、とてもショックを受けちゃうんですよね。

ひろてぃ

そもそも男側の愛情が見当違いなんじゃ!というご意見は触れないで起きます笑

そうやって夫婦の愛情は循環をしやすくなります。

  • 自分が頑張らなくても、何とかなる。と思う。
  • 夫のことが心配でも、力を信じて任せてみる。
  • 自分の欲しい形じゃなくても、一旦受け取ってみる。

これはよく聞く「良妻賢母でいましょう」とか「愛され妻になるには頼ればいい」ということとは、似て非なるものです。

自分で自分を保てるから、身を委ねられる。
自分はありのままで大丈夫だから、身を委ねられる。

そんな感覚です。

ここで僕がよくセッションで武闘派妻さん達に言ってもらっているセリフを載せておきます。

私はもう動けません。
私はもう何もできません。
誰かの助けを借りないと動けないんです。
誰か助けてください。

このセリフは、自分自身のコントロールをやめて、他人に身を委ねる宣言です。

武闘派妻ほど、このセリフを言うことに抵抗がでてくるんですよね。
そのぐらい人に頼ることを抑圧して、自立してきたということです。

この自立を少しずつ手放していって、パートナーと繋がること。

それが武闘派妻のパートナーシップが上手くいくコツなのです。


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